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【国際文化学科】イギリスの伝承童謡マザーグースの歌の合唱大会を開催

印刷用ページを表示する 2020年1月14日更新
 去る12月19日(木)、「英国社会文化論」(担当:吉本和弘教授)の授業活動として「マザーグース合唱大会2019」を開催し、この授業を公開しました。「英国社会文化論」ではイギリスの児童文学の最高傑作『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』の原文を読んで分析する活動と並行して、英語圏の子どもたちが最初に覚える歌である「マザーグースの歌」(Mother Goose Songs, またはNursery Rhymesとも呼ばれる)約50曲について学んでいます。『アリス』にも多くの「マザーグースの歌」が出てくるからです。そして、できるだけ多くの歌を実際に歌えるようになろうということで、年末にグループ対抗の合唱大会を開いています。

 2019(沙巴体育在线_世界十大博彩公司_中国体彩网官方推荐元)年度は、授業の履修者25人が6チームに分かれて、それぞれ5曲ずつを歌いました。曲目はHumpty Dumpty, Three Blind Mice, London Bridge, Boys and Girls Come Out to Play, There was a Crooked Man, Hush-a-bye Baby, This Little Pig Went to Market, Simple Simon Met a Piemanなどです。
合唱大会での発表の様子
合唱大会での発表の様子
 マザーグースの歌は、英語圏の人々が子ども時代に、大人に歌ってもらったり、子どもどうしで歌ったりして覚えるもので、その数はよく知られたものだけでも数百曲はあると言われます。短く覚えやすい歌であり、イギリスの民族音楽特有のリズム感を持っています。これらの童歌は英語話者が最初に覚える英語であり、英語圏共通の文化的遺産でもあります。歌詞の内容は英国の歴史的事実に基づくものが多く、起源が謎に包まれたものも多くあります。広告のコピーや文学などで引用されたり、パロディされたりすることが非常に多く、マザーグースを知らない者にはわからない英語表現がたくさんあるのです。単に文法や語彙の知識だけで英語を学ぶのではなく、文化としての共通知識を知ることは英語理解に非常に重要です。また、英語の早期学習が注目される状況において、マザーグースを使った幼児英語教育は今後ますます重視されるようになるでしょう。

 皆さんも、マザーグースの歌を歌って、幅広い英語力を身につけましょう。
いくつかの歌詞を以下にご紹介します。

〈Humpty Dumpty〉
Humpty Dumpty sat on a wall,
 Humpty Dumpty had a great fall.
All the king's horses and all the king's men
Couldn't put Humpty together again.

〈Three Blind Mice〉
Three blind mice, Three blind mice.
See how they run, See how they run.
They all ran after the farmer's wife,
Who cut off their tails with a carving knife,
Did you ever see such a sight in your life,
As three blind mice?

〈This Little Pig Went to Market〉
This Little Pig went to market,
This Little Pig stayed at home,
This Little Pig had roast beef,
This Little Pig had none.
This Little Pig said, Wee-wee-wee-wee-wee,
All the way home.

※人間文化学部国際文化学科は、2020年度より地域創生学部地域創生学科地域文化コースに再編されますが、この取り組みは次年度以降も継続して実施する予定です。